「税理士はどこも同じ」ではありません。依頼先によって、どのくらい節税できるかや、やり取りのスムーズさなどが変わります。
「税理士への依頼を検討しているが、どうやって選べば良いか分からない」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
日本には現在、コンビニの数よりも多い税理士がいます。
その実力やサービス内容は千差万別で、「言われたことしかしない税理士」もいれば、「経営者の右腕となって利益を生み出す税理士」もいます。
今回は、失敗しない税理士の選び方6選や、いい税理士を見極める3つのポイントなどについてまとめました。
税理士の立場から、難しい用語は極力使用せず、分かりやすく解説します。
記事を最後までチェックすれば、いい税理士の選び方が分かり、依頼に向けて一歩前進できます。
目次
失敗しない税理士の選び方6選
税理士選びで失敗しないためには、以下の6点に気をつけましょう。
- 提供するサービスで選ぶ
- 個人事業主向けか法人向けかで選ぶ
- 所在地で選ぶ
- 費用で選ぶ
- できるだけ余裕を持って選ぶ
- 業種では選ばない
それぞれ詳しく解説します。
提供するサービスで選ぶ
大前提として、「税理士=なんでも依頼できる万能屋」ではありません。
税理士事務所によって、得意とする分野や提供しているサービス範囲は異なります。税理士に依頼できる主な業務は以下のとおりです。
- 税務顧問
- 記帳代行
- 決算・申告業務
- 税務調査への対応
- 開業支援
- 資金調達支援
- 相続
税務調査に特化した税理士事務所もあれば、複数のサービスを提供している税理士事務所もあります。
まずは「何を依頼したいのか」を明確にしましょう。そうすることで、選択肢を「そのサービスを提供している税理士事務所」に絞れます。
上記のうち、税務顧問から税務調査への対応までは、多くの税理士事務所が対応しています。
しかし、開業支援から相続までの3つは、対応していない税理士事務所も多いので要注意です。
個人事業主向けか法人向けかで選ぶ
税理士事務所のホームページを見ると、以下のようにターゲットとする顧客層が記載されている場合があります。
- 法人専門
- 個人・法人対応
ここも見落とさないようにしましょう。
税理士報酬は、個人事業主の方が安く、法人の方が高くなる傾向にあります。そのため、効率を重視して法人との契約しか受け付けていない税理士事務所も少なくありません。
また、受け付けていたとしても、「法人と同じ高い料金プラン」が適用され、割高になってしまうこともあります。
問い合わせてから「うちは個人の方はちょっと…」と断られるのは、お互いにとって時間の無駄です。
事前に「個人事業主の受け入れ実績」や「個人向けの料金表」があるかをチェックしましょう。
所在地で選ぶ
従来、税理士選びの鉄則は「すぐに会える近場の事務所」でした。何かトラブルがあった時に駆け込める安心感や、対面で資料を渡せる利便性は魅力的です。
しかし、通信環境が整備された現在では、オンライン対応の可否も重要な選択基準に加わっています。
「近さ」で選ぶと、どうしても選択肢が近隣の数件〜数十件に限られてしまうからです。
一方で、Zoomやメールなどを使ったオンラインでのやり取りを前提とすれば、日本全国の税理士事務所が候補になります。
「どうしても膝を突き合わせて話したい」というこだわりがある場合には、近場の税理士を選びましょう。
そういったこだわりがなければ、オンライン対応の税理士事務所も視野に入れるのがおすすめです。
関連記事:【安い&ラク】オンライン税理士事務所おすすめ11選と依頼のメリットを解説
費用で選ぶ
毎月発生する税理士報酬は、安いに越したことはありません。しかし、費用だけで選ぶべきではありません。安さには理由があるからです。
極端に安い場合、以下のようなカラクリがあるかもしれません。
- サービス範囲が狭い
- 資格のないスタッフが対応している
- 節税提案がない
一方で、以下のように「安さ」に明確な理由があれば問題ありません。
- ITツールを活用して工数を削減しているから
- 広告費をかけていないから
かかる費用を確認する際は、金額だけでなく「その金額でどこまでやってくれるのか」や「なぜ安いのか」までチェックしましょう。
できるだけ余裕を持って選ぶ
税理士選びで最も失敗しやすいのが、確定申告の期限ギリギリになってから探し始めるパターンです。
焦って探すと「とにかく引き受けてくれるならどこでもいい」という心理になりがちです。
じっくり面談して相性を確認する時間もなく、契約してみたら「態度が横柄だった」「連絡が遅い」といったトラブルに見舞われるリスクが高まります。
万全の体制で決算を迎えるためにも、できれば秋頃、遅くとも年内には探し始めるなど、時間に余裕を持って行動しましょう。
もちろん、既に期限ギリギリになってしまっている場合には仕方がありません。
無理に自力で確定申告をして、節税し損なったり税務調査の対象になったりするよりは、税理士に依頼をする方がおすすめです。
業種では選ばない
「飲食店専門の税理士」「美容室に強い税理士」「建設業専門」といったキャッチコピーを見かけることがあります。
たしかに、その業界特有の慣習に詳しいことはメリットです。しかし「自分の業種専門の税理士でなければならない」と思い込む必要はありません。
基本的に、法人税や所得税、消費税といった税金の仕組みは、どの業種であっても共通です。
税理士試験を突破し、実務経験を積んだ税理士であれば、一般的な業種の税務はほぼすべて対応可能です。
「〇〇業専門」という条件で絞り込みすぎてしまうと、選択肢が極端に狭まってしまいます。
また、他の税理士事務所との差別化を図るために、あえて「〇〇業界専門」を謳っているケースもあります。
いい税理士はすぐわかる!見極める3つのポイント
いい税理士を見極めるポイントは、以下の3つです。
- 費用が明確か
- ホームページが古くないか
- 対応に違和感がないか
1つずつ詳しく見てみましょう。
費用が明確か
「ホームページに詳しい費用が記載されているか」は、重要なチェックポイントです。
優良な税理士事務所は、自社のサービス内容と価格設定に自信を持っています。そのため、以下のように料金を詳細に公開できます。

一方で、料金ページがなかったり、「詳細はお問い合わせください」「応相談」としか書かれていなかったりする税理士事務所には要注意です。
足元を見て価格を決められる可能性もあります。
情報の透明性は、信頼の証です。まずはホームページを確認し、価格をオープンにしている誠実な事務所かどうかをチェックしましょう。
ホームページが古くないか
税理士の腕とホームページの見た目は関係ない、と思うかもしれません。
しかし、 ホームページのデザインが10年以上前の古いままだったり、「お知らせ」の最終更新日が数年前で止まっていたりする税理士事務所はおすすめできません。
理由は以下のとおりです。
- ITリテラシーが低い可能性があるから
- 情報のアップデートが遅い可能性があるから
- 新規顧客を求めていない可能性があるから
今の時代、情報は鮮度が命です。
きれいで見やすく、最新の情報に更新されているホームページを持つ事務所は、顧客に対して正しい情報を届けようとする姿勢があると捉えられます。
業務効率化にも積極的な「いい税理士」である可能性が高いと言えるでしょう。
対応に違和感がないか
最終的に最も信頼できるのは、あなたの直感です。
以下のように、面談やメールのやり取りで、少しでも「ん?」と思う違和感があれば、その直感は正しいことが多いです。
- 上から目線
- 返事が遅い
- 話を聞いてくれない
税理士は、会社の数字やプライベートな資産状況を共有し、場合によっては何十年も付き合うことになるパートナーです。
どんなに知識が豊富でも、コミュニケーションにストレスを感じる相手では長続きしません。
「この人なら何でも相談できそうだ」「レスポンスが早くて気持ちがいい」と感じられる相手かどうかが、長く付き合えるいい税理士の条件です。
【分野別】各分野に強い税理士の選び方
いい税理士の選び方や見極め方を、全部で8つ紹介しました。しかし、依頼の目的によって、注意すべき点が異なります。
最後に、以下4つの分野や目的に分けて、税理士の選び方を紹介します。
- 相続税に強い税理士
- 節税に強い税理士
- 不動産に強い税理士
- 顧問税理士
それぞれ詳しく見てみましょう。
相続税に強い税理士の選び方
相続税の申告は、税理士業務の中でも特に専門性が求められる分野です。実は、「相続税の申告は一度もやったことがない」という税理士も少なくありません。
相続税に強い税理士を選ぶ最大のポイントは、相続税の申告実績数です。
相続税額は、土地の評価額をどう算出するかや、「小規模宅地等の特例」などの複雑な特例を使いこなせるかどうかで、数百万円〜数千万円単位で変わります。
経験の浅い税理士に頼むと、使えるはずの特例を見落とし、多額の税金を払いすぎてしまうリスクがあります。
ホームページに相続税に関するページがあり、実績が具体的に掲載されている事務所を選ぶのが鉄則です。
関連記事:相続税申告の税理士報酬目安は0.5〜1.0%!相場より高い理由や誰が払うべきかについて解説
節税に強い税理士の選び方
すべての税理士が節税に積極的なわけではありません。中には「税務署に睨まれたくないから」と、保守的な処理しかしない税理士もいます。
また、料金が極端に安い税理士事務所も、場合によっては注意が必要です。
低価格で利益を出すために、一人の担当者が大量の顧客を抱えており、一件一件の節税対策を考える時間がないからです。
もちろん、料金が安いに越したことはありません。節税に強くても、料金が高ければ本末転倒です。
「ITツールを活用しているから」「オンライン対応だから」のように、安さの理由が明確な税理士事務所を選びましょう。
そうすることで、節税対策まできちんと対応してもらえる可能性が高まります。
節税に強い税理士の選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:節税対策は税理士に相談すべき!失敗しない方法や受けられるアドバイスを解説
不動産に強い税理士の選び方
アパート経営やマンション投資などを行っている場合、不動産税務に詳しい税理士が必要です。
不動産投資には、以下のように特殊な論点が山積みです。
- 減価償却費の計算
- 修繕費と資本的支出の区分
- 物件売却時の譲渡所得の計算
- 消費税還付
など
これらに詳しくない税理士に依頼すると、建物の金額を適切に分けられず減価償却が少なくなったり、売却時の税金計算を間違えたりして大損する可能性があります。
「不動産に特化した税理士」である必要はありません。
しかし、不動産投資の税務に関する知識や実績があるかどうかは、必ず確認しましょう。
関連記事:不動産投資の税務は税理士に依頼すべき!かかる費用や格安で依頼する方法を解説
顧問税理士の選び方
最後に、日々の経営を支える顧問税理士の選び方です。
顧問税理士に求められるのは、単なる税金計算としての役割ではなく、「経営の伴走者」としての役割です。
選ぶ際は、「相性」と「年代」を意識してみてください。
自分と年齢が近い税理士なら、同じ目線で話しやすいでしょう。ベテラン税理士なら、豊富な経験に基づいた重みのあるアドバイスがもらえるでしょう。
顧問契約は、一度結ぶと数年、あるいは数十年単位で続く長期的な契約になることが一般的です。
だからこそ、料金や場所といったスペックだけでなく、心から信頼できる相手かどうかを、無料相談などを通じてじっくり見極めてください。
関連記事:税理士への相談料相場は単発1時間1〜3万円!顧問契約時の月額費用とコスパを比較
税務に関するご相談は永安栄棟税理士事務所におまかせください
永安栄棟税理士事務所では、個人事業主や中小企業の経営者様向けに、以下のサービスを提供しています。
- 確定申告丸投げパック
- 経理代行・税務申告丸投げパック
- お任せ顧問税理士プラン
- 開業支援プラン
- 税務調査サポートプラン
- 創業融資サポートパック
- 相続税申告サポートパック
各サービスの料金相場は、以下のとおりです。
| サービス | 料金相場 |
|---|---|
| 確定申告丸投げパック | 売上〜1,000万円: 月額報酬1万円、決算報酬12万円 売上〜2,000万円: 月額報酬2万円、決算報酬12万円 |
| 経理代行・税務申告丸投げパック | 売上〜1,000万円: 月額報酬2万円、決算報酬12万円 売上〜2,000万円: 月額報酬2.5万円、決算報酬16万円 売上〜3,000万円: 月額報酬3万円、決算報酬16万円 売上〜5,000万円: 月額報酬4万円、決算報酬18万円 |
| お任せ顧問税理士プラン | 売上〜1,000万円: 月額報酬2万円、決算報酬12万円 売上〜2,000万円: 月額報酬2万円、決算報酬16万円 売上〜5,000万円: 月額報酬3万円、決算報酬16万円 |
| 開業支援プラン | 弊社のお客様の場合は無料 |
| 税務調査サポートプラン | 33万円〜 |
| 創業融資サポートパック | 着手金:無料 成功報酬:2〜5% ・借入額500万円まで 顧問契約あり=4%、なし=5% ・借入額1,000万円まで 顧問契約あり=3%、なし=5% ・借入額1,000万円超 顧問契約あり=2%、なし=3% |
| 相続税申告サポートパック | 33万円〜 |
永安栄棟税理士事務所は以下3つの工夫によって、相場より安い価格でのサービス提供を可能としています。
- お客様とのやり取りを完全オンライン化
- 単純作業のシステム化
- AIの活用
弊所は兵庫県にある税理士事務所ですが、日本全国どこからでもご依頼いただけます。ぜひ以下より、各サービスについてチェックしてみてください。
まとめ
失敗しない税理士の選び方6選や、いい税理士を見極める3つのポイントなどについて解説しました。
今回解説した「選び方」や「見極めポイント」を参考にすれば、ミスマッチのリスクを劇的に減らせるでしょう。
しかし、最終的にその人があなたにとっての「いい税理士」かどうかを決めるのは、ネットの情報でも料金表でもなく、あなた自身との相性です。
「まだ早いかな」「面倒だな」と先延ばしにして、悩み続ける時間が一番の機会損失です。
多くの税理士事務所では、無料相談を行っています。まずは気軽に問い合わせて、実際に話をしてみてください。
そこでの直感や対応の速さこそが、最も信頼できる判断材料になります。
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